ママ肥ゆる秋?合格ライン超ゆる秋?
2015年09月18日
今日も秋晴れの佐賀です!
食べ物も美味しくなる季節ですので、昔から、
「ママ肥ゆる秋」
と言われてますね!
暑さで夏痩せしたり、薄着の季節でダイエットされていたママさん方の別腹が、また豊かになる季節です!
って、それ「ママ」じゃなくて、「ウマ」だって?
「馬肥ゆる秋」なのね?
(また、うちの教室長を含め、ママさん読者の方に怒られる・・
)
さて、その「馬肥ゆる秋」という表現ですが、
「天高く馬肥ゆる秋」
(「故事ことわざ辞典」HPリンク)
>【意味】・・天高く馬肥ゆる秋とは、秋の快適な気候のこと。<
と、秋の豊かさ、のどかさを表す意味もありますが、中国でもともと使われていた意味は違っていたようです!
>【注釈】・・昔、中国では、北方の騎馬民族の匈奴が収穫の秋になると大挙して略奪にやってきたので、前漢の趙充国はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として言った。<
実り多く、馬が肥える秋は、漢の時代の中国の人々にとっては、恐怖の季節だったんですね!

さて、中国から伝わった故事成語やことわざのなかには、このように、時代とともに元の意味と変わったり、奥に深い意味が込められたりしていることがあります。
例えば、「敗軍の将」と言いう表現がありますが、
敗軍の将は兵を語らず
(「故事ことわざ辞典」リンク)
>【意味】 敗軍の将は兵を語らずとは、失敗した者は、それについて弁解するものではないということ。<
という意味ですが、実は、このことわざの元の物語の先の展開がもっと重要なのです!
このことわざの出典である「史記」淮陰侯伝の淮陰侯とは、「国士無双」「背水の陣」で有名な「漢」の武将韓信のことで、彼が「趙」という国を攻め滅ぼしたときに、捕えられた「趙」の武将「李左車」が語った言葉が「敗軍の将は兵を語らず」だそうです。
当時、「李左車」は、策略家として有名であったため、韓信は、趙攻めに際し、
「李左車は殺さず、生け捕りにするように」
と部下に命じ、捕えた「李左車」に、その後の「燕」、「斉」攻めの策を尋ねたところ、「李左車」は、
「敗軍の将は兵を語らず=(戦争で負けた将軍は、兵法について語る資格がない。)」
と言って、答えなかったのでした。
と、この場面が、「敗軍の将は兵を語らず」の出典なのですが、この後、韓信は、さらに丁寧に、「李左車」に、「燕」、「斉」攻めの策の教えを乞うたため、「李左車」がその熱意に折れ、「燕」、「斉」攻めの策を進言し、韓信がその策を取りいれたところ、兵の損害も少なく、「燕」、「斉」を滅ぼすことができたのでした。
それにより、韓信は「漢」の武将でありながら、「斉王」となることを、主君劉邦に認められ、「漢」、「楚」と天下を三分するほどの巨大な勢力を持つこととなったのでした!
(が、結局、「漢」が天下を統一すると、韓信は「楚王」へ転封されたものの、讒言により、「淮陰侯」へ降格、さらに謀反の疑いで、処刑されることとなるのでした・・
)
さて、韓信の末路はともかく、「敗軍の将は兵を語らず」と語った「李左車」に対し、勝者の「韓信」が辞を低くし、その策を取り入れたことによって、天下を三分するほどまでに、勢力を拡大できたのでした!
勝ったものが優れており、敗れたものには価値がないと見なされることは多いと思いますが、敗れたものの考え方にも優れた点があり、それを活用できれば、さらに容易に勝てるようになり、勝ち続けられるということもしれませんが、これは、受験にも言えるかもしれませんね!
この点に関しては、「受験部」に書いています!
有名難関校合格のためのもうひとつの受験参考書とは?
(2015.5.14「サクラさく受験部47」リンク)
>「こうして、合格した」「ああして、成績が上がった」と、良いことばかり書いてある記事が多く、「こうしたせいで、成績が下がった」「ああしたせいで、志望校に落ちた」など失敗した点はあまり書かれていないことが多いですね・・
まあ、「合格体験記」なのですから、それは当然なのですが、以前も書きましたように、「どうして、失敗したか」「どんな落とし穴があるか」という点を事前に知っておけば、それを回避して、容易に志望校合格に近づくこともあると思います!<
難関校進学後に、墓穴を掘らないように!
(2014.12.9「サクラさく受験部47」リンク)
>「1日10時間勉強しましょう!!」
なんていうのは、誰にでも簡単にできることではありませんが、
「ここには、以前私や他の生徒もつまずいたような落とし穴や危険があるので、気をつけましょう!」
という失敗談や忠告を参考にして、落とし穴や危険を事前に回避することは、誰でも比較的簡単にできることですよね!(^∇^)
例えば、誰もマネできないような練習法で、デコボコ道だろうとなんだろうと、一気に走り抜けるだけの走力を鍛えなくても、落とし穴や障害のある道を事前に知り、回避して、平坦な道をスムーズに走った方が、ゴールに早く確実に着けることもあるでしょうからね!<
というわけで、自身が大学受験で2浪したり、塾講師として、受験生を指導し、志望校に合格させたこともあれば、合格させられなかったことも多数ある重吉は、ある意味、受験版「敗軍の将」とも言えるかもしれませんので、「李左車」のように、ベストSの塾生や読者のみなさまの成績向上、志望校合格に少しでもお役に立てるよう、今後も塾で指導したり、ブログを書いたりしていきたいと思います!
受験生のみなさん、「勉強の秋」が、「勉強の飽き
」にならないよう、逆に、
「点高く、合格ライン超ゆる秋」
になるよう勉強を頑張りましょう!!

*冬期講習では、重吉も新教室で中3生の集団授業を担当することになりましたので、お楽しみに~!!

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食べ物も美味しくなる季節ですので、昔から、
「ママ肥ゆる秋」
と言われてますね!

暑さで夏痩せしたり、薄着の季節でダイエットされていたママさん方の別腹が、また豊かになる季節です!

って、それ「ママ」じゃなくて、「ウマ」だって?

「馬肥ゆる秋」なのね?

(また、うちの教室長を含め、ママさん読者の方に怒られる・・

さて、その「馬肥ゆる秋」という表現ですが、
「天高く馬肥ゆる秋」
(「故事ことわざ辞典」HPリンク)
>【意味】・・天高く馬肥ゆる秋とは、秋の快適な気候のこと。<
と、秋の豊かさ、のどかさを表す意味もありますが、中国でもともと使われていた意味は違っていたようです!

>【注釈】・・昔、中国では、北方の騎馬民族の匈奴が収穫の秋になると大挙して略奪にやってきたので、前漢の趙充国はそれを見抜き、「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきた」と、警戒の言葉として言った。<
実り多く、馬が肥える秋は、漢の時代の中国の人々にとっては、恐怖の季節だったんですね!


さて、中国から伝わった故事成語やことわざのなかには、このように、時代とともに元の意味と変わったり、奥に深い意味が込められたりしていることがあります。
例えば、「敗軍の将」と言いう表現がありますが、
敗軍の将は兵を語らず
(「故事ことわざ辞典」リンク)
>【意味】 敗軍の将は兵を語らずとは、失敗した者は、それについて弁解するものではないということ。<
という意味ですが、実は、このことわざの元の物語の先の展開がもっと重要なのです!

このことわざの出典である「史記」淮陰侯伝の淮陰侯とは、「国士無双」「背水の陣」で有名な「漢」の武将韓信のことで、彼が「趙」という国を攻め滅ぼしたときに、捕えられた「趙」の武将「李左車」が語った言葉が「敗軍の将は兵を語らず」だそうです。
当時、「李左車」は、策略家として有名であったため、韓信は、趙攻めに際し、
「李左車は殺さず、生け捕りにするように」
と部下に命じ、捕えた「李左車」に、その後の「燕」、「斉」攻めの策を尋ねたところ、「李左車」は、
「敗軍の将は兵を語らず=(戦争で負けた将軍は、兵法について語る資格がない。)」
と言って、答えなかったのでした。
と、この場面が、「敗軍の将は兵を語らず」の出典なのですが、この後、韓信は、さらに丁寧に、「李左車」に、「燕」、「斉」攻めの策の教えを乞うたため、「李左車」がその熱意に折れ、「燕」、「斉」攻めの策を進言し、韓信がその策を取りいれたところ、兵の損害も少なく、「燕」、「斉」を滅ぼすことができたのでした。
それにより、韓信は「漢」の武将でありながら、「斉王」となることを、主君劉邦に認められ、「漢」、「楚」と天下を三分するほどの巨大な勢力を持つこととなったのでした!

(が、結局、「漢」が天下を統一すると、韓信は「楚王」へ転封されたものの、讒言により、「淮陰侯」へ降格、さらに謀反の疑いで、処刑されることとなるのでした・・

さて、韓信の末路はともかく、「敗軍の将は兵を語らず」と語った「李左車」に対し、勝者の「韓信」が辞を低くし、その策を取り入れたことによって、天下を三分するほどまでに、勢力を拡大できたのでした!
勝ったものが優れており、敗れたものには価値がないと見なされることは多いと思いますが、敗れたものの考え方にも優れた点があり、それを活用できれば、さらに容易に勝てるようになり、勝ち続けられるということもしれませんが、これは、受験にも言えるかもしれませんね!

この点に関しては、「受験部」に書いています!

有名難関校合格のためのもうひとつの受験参考書とは?
(2015.5.14「サクラさく受験部47」リンク)
>「こうして、合格した」「ああして、成績が上がった」と、良いことばかり書いてある記事が多く、「こうしたせいで、成績が下がった」「ああしたせいで、志望校に落ちた」など失敗した点はあまり書かれていないことが多いですね・・
まあ、「合格体験記」なのですから、それは当然なのですが、以前も書きましたように、「どうして、失敗したか」「どんな落とし穴があるか」という点を事前に知っておけば、それを回避して、容易に志望校合格に近づくこともあると思います!<
難関校進学後に、墓穴を掘らないように!
(2014.12.9「サクラさく受験部47」リンク)
>「1日10時間勉強しましょう!!」
なんていうのは、誰にでも簡単にできることではありませんが、
「ここには、以前私や他の生徒もつまずいたような落とし穴や危険があるので、気をつけましょう!」
という失敗談や忠告を参考にして、落とし穴や危険を事前に回避することは、誰でも比較的簡単にできることですよね!(^∇^)
例えば、誰もマネできないような練習法で、デコボコ道だろうとなんだろうと、一気に走り抜けるだけの走力を鍛えなくても、落とし穴や障害のある道を事前に知り、回避して、平坦な道をスムーズに走った方が、ゴールに早く確実に着けることもあるでしょうからね!<
というわけで、自身が大学受験で2浪したり、塾講師として、受験生を指導し、志望校に合格させたこともあれば、合格させられなかったことも多数ある重吉は、ある意味、受験版「敗軍の将」とも言えるかもしれませんので、「李左車」のように、ベストSの塾生や読者のみなさまの成績向上、志望校合格に少しでもお役に立てるよう、今後も塾で指導したり、ブログを書いたりしていきたいと思います!

受験生のみなさん、「勉強の秋」が、「勉強の飽き

「点高く、合格ライン超ゆる秋」
になるよう勉強を頑張りましょう!!


*冬期講習では、重吉も新教室で中3生の集団授業を担当することになりましたので、お楽しみに~!!

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